三浦氏の治療経過
明治43年12月17日生まれ 現在97歳
平成19年5月頃から急速に認知症が始まり、言語障害、記憶の障害、歩行困難、排尿障害がおこった。脳の全般に高度の萎縮が見られた。アルツハイマ―型認知症と診断された。自宅療養は困難で入院治療となった。
精神状態は状況の判断が出来なく、意味不明な発言が多く、現実に即した会話が出来なく、家族は聞き流すか,なだめるしかなかった。書字が困難になり、考える事は全く出来なかった。今まで1日中見ていた、テレビに全く興味をうしなっており、うるさがって見なくなった。自力での食事が困難で、常に食事は介護が必要であった。人格は別人で、怒りっぽく、大声をあげていた。夜間に病院の中を這って移動していたこともあった。排便は自覚出来、介助を受けてトイレにて排便していた。排尿は留置カテ−テルをしていた。自力歩行は困難であった。ベッドに寝るのも自力では困難であった。
平成19年7月頃からフェルガ−ドを使用した。2ヵ月後から、精神的に安定し、怒らなくなった。記憶の障害は進み、家族を認知出来なくなった。正月のため、平成20年1月、自宅に外泊が出来た。寝ていることが多かったが、食事を楽しみ、家族との会話も自分からの会話がなかったが家族の話は聞いて理解が少し可能であった。その後、安定して療養していた。歩行訓練、ベッドへの移動、寝起きもかなり改善がみられた。
平成20年3月末フェルガ−ド服用9ヵ月目に、記憶の回復が見られた。家族5人で面会時、家族を正しく認知でき、状況にあった正確な会話が出来、自分からも話をした。状況の感じ方、表現のしかたが昔のままのものであり、家族は驚きと、喜びを感じた。歩行障害、言語障害、排尿障害は続いていた。 |