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株式会社グロービア

悩める人とそのご家族に、希望を。

ウイッキーさんの、おだやか日和

第7話 日本人と英語と"フェルガード"

バスの運転手さんに「○してください!」

今回は、日本人と英語についてお話しましょう。 なぜって、僕は日本の人びとにしばしば「ウイッキーさんは英語がお上手ですけれども、どうやって勉強されたのですか?」と聞かれます。でもね、それは違います。僕は英語を勉強して身につけたのではなく、生まれたときから英語で育ったんです。

僕の母国スリランカ(旧名:セイロン)は、1948年に独立するまでイギリスの植民地でしたから、いまでも広く英語が使われています。僕自身も英語で育ち、加えて土地の言葉であるシンハラ語とタミル語を学びました。東南アジアの多くの国々では、だいたい2つか3つの言語を使って育ちます。ですから、あと1つ、2つの言語を学ぶことになっても、あまり抵抗がありません。

日本人は1つの言語で中学生くらいまで育つので、どうしても他言語に抵抗を感じてしまうのでしょう。それでも30年ほど前から比べれば、日本人はだいぶ英語に慣れてきました。特に若い人のリスニング・コンプリヘンション(listening comprehension)、日本語でいうヒアリングリングは、とてもよくなりましたね。
ですから僕は、日本人も幼稚園のころから英語を使うようになれば、もっともっと早く上達するんじゃないかな、と思っています。

※ヒアリング(hearing)は、聞こえること、あるいは公聴会の意味。日本語でよく言われる「ヒアリングテスト」は英語では'listening comprehension test'。ちなみに' a hearing test' は「聴力検査」の意味です。

ウイッキーさんは英会話の本も多数著しています。
シンプルでわかりやすいことが人気のようです。

そして『恥(はじ)』をかくこと、失敗することを恐れてはいけません。
ちなみに第3話でお話したように、僕は当時の日本の文部省にだまされて(笑)、日本語がしゃべれないまま日本に来ました。いまでも覚えています、来日7日目のこと。渋谷からバスに乗り、駒場で下りたかったのです。バスに乗ったのはいいけれど、どうやって降ろしてもらえばいいんだろう…。思い切って英語で隣の席の方にたずねました。するとラッキー! その方は英語がわかり、「運転手さんに日本語で『降ろしてください』と言えばいいんですよ」と教えてくださいました。

僕は心の中で呪文のように『降ろしてください、降ろしてください』と唱え続けていました。すると、"アッ! 駒場のバス停を通り過ぎちゃった!"。僕は大慌てで運転手さんに「降ろしてください! 降ろしてください!」と言いました。するとバスの中が大パニック。色の浅黒いヘンな外人が「殺してください! 殺してください!」と叫んでいたのです。

夜の青森駅の「グッドモーニング!」

また、テレビ番組『ズームイン!!朝!』で青森へ行ったときのこと。東京へ帰るのが夜になってしまい、青森駅で電車を待っていました。すると、一人のおばちゃんが僕の顔を見つけて「グッドモーニング!」と声をかけてきました。夜なので僕は「ハロー」と答えました。おばちゃんはうれしそうにニコニコしながら僕の方へ来て、真っ赤なリンゴを1つくれました。

番組の中で道行く人に僕が「グッドモーニング!」と声をかけると、まだほとんどの人が逃げ去ってしまう時代でした。それなのに、おばちゃんは自分から「グッドモーニング!」と話しかけてくれたのです。
もちろん夜だから正しくは「グッドイブニング!」。でも、それがなんでしょう。彼女は毎朝番組を見て僕の「グッドモーニング!」を覚えていてくれた。その見慣れた顔が駅にいた。だから彼女のただ1つの英語であろう「グッドモーニング!」で話しかけた。もうこれで十分にコミュニケーションはとれました。心と心はつながりました。そのときのリンゴのおいしかったこと!

最近、社内公用語を英語にする、という企業が出てきました。中高年になったからといって、英語をあきらめないで! どうぞ、いま覚えている単語で、とにかく恥や失敗を恐れず話しましょう。つたない英語でも、コミュニケーションがとれればいいんです。

そして「頭が、すっきりしないなァ」と感じたら、"フェルガード"を飲みましょう。僕だって1日4包の"フェルガード"を飲んで、毎日、寝る前には英語のクロスワード・パズルを解いています。だって、あまりに日本語ばかり話しているので、英語を忘れてしまいそう…(笑)。続ける英語、続けるフェルガード、これが中高年の英語の上達法!

Have a nice day!

 
 
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